第104回薬剤師国家試験

第104回薬剤師国家試験の合格点、合格率から見る今後の傾向

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どーも、病院薬剤師のひゃくさん@sansigoiです!

先日第104回薬剤師国家試験の合格点が発表されました。薬ゼミの自己採点システムの平均点が高く、さらには225点取れていても合格ではないのではという噂が流れる中での発表でしたので不安だった人も多いのではないかと思います。

今回は第104回薬剤師国家試験の合格点、合格率をまとめた後に、今後の薬剤師国家試験がどうなっていくのか僕の考えを混ぜながら話していこうと思います!

第104回薬剤師国家試験の合格点(ボーダー)

第104回薬剤師国家試験の合格基準は以下のように公表されました。

以下のすべての基準を満たした者を合格とする。

  • 全問題の得点が450点以上
  • 禁忌肢問題選択数は2問以下
  • 必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上

(注) 配点は1問2点(690点満点)

第104回薬剤師国家試験合格基準及び正答について‐厚生労働省より

合格発表以前から様々な噂が流れましたが、結局225問正解していれば合格と公表されました。また禁忌肢に関しては、3問以上選択してしまうと不合格になっていたようですね。僕個人的には4つ以上くらいになるのかなと思っていましたが、2問までと結構少ない設定にされていたようです。

 

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第104回薬剤師国家試験はやはり難しかった

このブログでは以前各予備校の総評をまとめた記事を公開しました。

第104回薬剤師国家試験は難しかった?各予備校総評まとめ

この記事では「第104回薬剤師国家試験の難易度は中等~やや難であったが第103回薬剤師国家試験よりやや優しい問題が多く‐」と各予備校の総評をまとめましたが、さすが予備校ですね。合格点は217点だった第103回よりも225点と高かったのですが、合格率が70.91%と3割もの人が落ちてしまい、やはり第104回は難しかったと考えることができます。

65%で合格は生きているのか

第104回薬剤師国家試験の合格点に関しては、これまで通り全体の65%である225点を取れれば合格できるのかどうかという議論が多くされてきました。そもそもこういう議論がなされた背景として 、第104回薬剤師国家試験に対して厚生労働省から公表された「新薬剤師国家試験について」の一部改正についてにこう記されていたからです。

以下のすべてを満たすことを合格基準とすること。なお、禁忌肢の選択状況を加味する。

① 問題の難易を補正して得た総得点について、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であること。

② 必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上であること。

新薬剤師国家試験について-厚生労働省

この文を読むとどこにも65%取れれば合格と記されていません。このことから今後は完全に相対基準だという噂が回ってしまったのだと考えます。このことに関してはメディセレのしゃっちょう(児島惠美子さん)がブログにも書いていますね。104回薬剤師国家試験ボーダーの私見

このブログに書いてあるように、確かにこれまでの「新薬剤師国家試験について」の通達にはそもそも65%の記載はなく、以下の「基本方針」に書かれてあるものでした。

(1)総得点についてこれまでの得点率による絶対基準を見直し、平均点と標準偏差を用いた相対基準で合格者を決定する。その際、教育の現場や受験生の混乱を回避するため、当分の間、全問題への配点の 65%以上であり、かつ、以下(2)の基準を満たしている受験者は少なくとも合格となるよう合格基準を設定する。

(2)必須問題及び一般問題ごとの基準について必須問題全体については、これまでどおり全問題への配点の 70%以上であることとする。 また、必須問題を構成する各科目の得点については、それぞれ配点の30%以上であることとする。一般問題については、構成する各科目の得点に関する基準を廃止する。

(3)難易の補正について これまでと同様、正答率及び識別指数の低い問題については、得点を調整する。

薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針の見直しに関する中間とりまとめ

平均点が高いとされた今回の第104回薬剤師国家試験の合格点も225点ぴったりだったことから、「当分の間、全問題への配点の 65%以上という文言は生きている」というメディセレのしゃちょうの私見は正しいのではないかと僕は考えます。

今後どうなるのか

しかし、厚生労働省も当分の間と記しているだけにいつかは必ず65%という文言が削除される時が来るでしょう。これは僕の考えですが、65%が消える時はきっと正式に公表されると思います。なぜなら、そもそも相対基準になったのに65%が生きている理由が「混乱を回避するため」だからです。何も言わずに65%が消えてしまったらそれこそ混乱が起きてしまいますからね。

今回問題となった合格基準も今後の傾向を見ていく必要がありますが、出題傾向もしっかり見ていく必要があります。先ほども紹介した各予備校総評まとめ にて、「がん、高血圧、糖尿病、心疾患、脳血管障害、精神神経系疾患、免疫アレルギー疾患、感染症の8つの代表的疾患の出題が増えた」ということを書きました。この8つの代表的疾患は今後も重要性を増してくると考えられます。

実際に病院薬剤師として働いている僕も、これらの疾患は非常に重要で、学生のうちからしっかり学んでおくべきだなと感じています。薬剤師国家試験は年々より臨床的な問題が増えていると言われているので、そういう意味でもこれらの疾患の知識をベースとして持っておくことはとても大事なのではないでしょうか。第105回薬剤師国家試験合格に向けていろいろリサーチしていく必要がありそうですね。

Twitterでも薬剤師国家試験についてつぶやいていますので是非フォローお願いします!

ABOUT ME
ひゃくさん
現役で国立薬学部を卒業し第103回薬剤師国家試験を上位1割の順位で合格。病院で働く薬剤師。薬剤師国家試験合格までの経験や薬剤師として学んだ事感じた事をブログやTwitterで発信しています。Instagramフォロワー10万人
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