薬剤師国家試験

薬剤師国家試験で重要度を増す「8つの代表的な疾患」とは?

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どーも、病院薬剤師のひゃくさん(@sansigoi)です!

薬剤師国家試験合格を目指すみなさんは「8つの代表的な疾患」というものをご存知でしょうか。この「8つの代表的な疾患」は、薬剤師国家試験での出題数が年々増加しており、第104回薬剤師国家試験ではその出題数が87問にも及びとても重要なものとなってきています

今回は「8つの代表的な疾患」とはどういうものなのか、なぜ出題数が増えているのかをまとめていきたいと思います。

重要度を増す「8つの代表的な疾患」

まず「8つの代表的な疾患」とはどういうものなのかを説明していきましょう。これについては文部科学省が公開している「薬局実務実習に関するガイドライン」にこう記されています。

薬物治療に関しては、モデル・コアカリキュラムに、全ての実習生がどの実習施設でも 標準的な疾患について広く学ぶことを目的として「代表的な疾患」が提示されている。

※「代表的な疾患」:がん、高血圧症、糖尿病、心疾患、脳血管障害、精神神経疾患、 免疫・アレルギー疾患、感染症(モデル・コアカリキュラムより)

薬学実務実習に関するガイドライン-文部科学省

これによると 「8つの代表的な疾患」は、モデル・コアカリキュラムに提示されている実務実習で学ぶべき大事な疾患だよってことですね。その疾患とは、がん、高血圧症、糖尿病、心疾患、脳血管障害、精神神経疾患、 免疫・アレルギー疾患、感染症の8つで、どれもメジャーな疾患で重要なものばかりだということが分かるかと思います。

では次に、なぜ近年の出題数が増えているのか考えていきましょう。先ほど提示した「薬局実務実習に関するガイドライン」は平成27年に公開されました。その中でこのモデル・コアカリキュラムに準拠した実務実習は平成31年から始めることを目標としており(令和になっちゃいましたね)、それまでの期間を準備期間として設けていたようです。

このモデル・コアカリキュラムに準じた実習を行った学生が薬剤師国家試験を受けるのは第106回薬剤師国家試験からです。先ほども述べたように、それまでの期間を準備期間としているので、薬剤師国家試験でも 「8つの代表的な疾患」の重要度を年々高めているのではないかと考えます。

実際に「8つの代表的な疾患」が薬剤師国家試験過去3年分でどれくらい出題されたのか見ていきましょう。

 

 
102回
103回
104回
がん 21 17 22
高血圧症 5 5 5
糖尿病 7 7 7
心疾患 7 8 7
脳血管障害 3 1 0
精神神経系疾患 7 7 8
免疫アレルギー疾患 5 9 19
感染症 18 26 19
合計 73 80 87

(参考:【薬学ゼミナール】第104回薬剤師国家試験総評【薬学ゼミナール】第103回薬剤師国家試験総

年によってそれぞれの疾患の出題数は増減していますが、「8つの代表的な疾患」全体で言えば段々と出題数が増加していることが分かります。第104回薬剤師国家試験ではその数を87問まで増やしており、薬剤師国家試験の問題数である345問の約4分の1がこれら「8つの代表的な疾患」に関わる問題であることになります。

薬剤師国家試験は物理・化学・生物、衛生、法規など直接これらの疾患に関わらない分野も出題されるので、全体の4分の1の出題数というのはかなり大きな割合だと言えるでしょう。第106回薬剤師国家試験に向けての試験段階だと考えると、これからも「8つの代表的な疾患」の出題数は増えるか、もしくは第104回と同等の出題数となることが考えられます。

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これから実習に行く人は注意しよう

これからの実習はこれらの8疾患を中心に行われるでしょう。もちろん病院や薬局によっても差があるかと思いますが、どちらにせよ薬剤師国家試験で問われることが決まっているのですから自分から学ぶ意識を持ちましょう。

薬剤師国家試験直前はほとんど座学になり、学べることにもある程度の限界があると思います。なので実習に参加する今のうちにこれらの8疾患のみでも積極的に学んでいきましょう。僕の実体験ですが、実習中に学んだことは結構記憶にも残り、薬剤師国家試験に活かせることもかなり多かったです。

処方された薬からこの人はこの疾患を持っているなと予想してみたり。カルテが見れるなら既往歴や現病歴にこのような疾患があるな、どんな薬が出ているんだろう、どんな検査値なんだろう。このように疾患に興味を持ってみるとより成長に繋がると思います。

 

いかがでしたでしょうか。ガイドラインでも明記された「8つの代表的な疾患」。実際に薬剤師国家試験でも出題数が増え、重要性を増しています。これらの疾患は薬剤師になってからも非常に重要となってくるので、重点的に勉強して損はなさそうですね。

みなさんが合格に近づけることを願っています!

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ひゃくさん
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