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薬剤師

薬剤師のボーナスはいくら?平均と、初年度・何か月分・職場別の目安

ひゃくさん

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どーも、病院薬剤師のひゃくさんです。「薬剤師のボーナスは平均でいくらなのか」「何か月分もらえるものなのか」「初年度はどうなのか」が気になって調べている人に向けて、この記事を書きました。厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和7年)と、医療経済実態調査(第25回)の数字を整理しています。何か月分かの目安は、公表されている給与と賞与から計算した値です。

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平均の目安 薬剤師の年間賞与の平均は88.4万円(平均年齢40.1歳、令和7年賃金構造基本統計調査)。月給の約2.2か月分です(計算した値)。

初年度 経験0年の平均は8.3万円です。賞与の集計期間が前年1年間のため、少なく出る年齢層・経験層があります。

職場の違い 医療経済実態調査では、一般病院の薬剤師が115.7万円、保険薬局(法人)の薬剤師が55.2万円でした(令和6年度)。

先に結論:薬剤師のボーナスの平均の目安

令和7年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)の薬剤師の平均は、次のとおりです。

項目 平均
平均年齢 40.1歳(平均勤続年数8.6年)
きまって支給する現金給与額(2025年6月分) 39.9万円(398.7千円)
年間賞与その他特別給与額(2024年1月〜12月) 88.4万円(883.5千円)
賞与の月数(計算した値) 約2.2か月分

「きまって支給する現金給与額」は、2025年6月分として支給された給与のうち、残業代などの超過労働給与を含む額です。「年間賞与その他特別給与額」は、2024年1月から12月の1年間に支給された賞与や期末手当などの合計です(厚生労働省の調査の概要)。月数は、年間賞与を、きまって支給する現金給与額で割った値です(883.5 ÷ 398.7 = 約2.2)。

この数字は薬剤師全体の平均です。年齢、勤続年数、企業の規模、職場の種類で大きく変わります。あなた個人のボーナスの水準を示すものではありません。年収全体の平均は薬剤師の年収の記事にまとめています。

年齢別の賞与

同じ調査の、年齢階級別の数字です(男女計、企業規模計)。月数は、年間賞与をきまって支給する現金給与額で割った、計算した値です。

年齢 平均勤続年数 きまって支給する現金給与額(月) 年間賞与 賞与の月数(計算)
20〜24歳 0.5年 33.8万円 3.3万円 約0.1か月分
25〜29歳 2.3年 35.8万円 65.6万円 約1.8か月分
30〜34歳 5.6年 36.5万円 95.6万円 約2.6か月分
35〜39歳 8.6年 41.1万円 105.3万円 約2.6か月分
40〜44歳 10.0年 41.4万円 97.9万円 約2.4か月分
45〜49歳 13.5年 46.5万円 117.8万円 約2.5か月分
50〜54歳 16.8年 44.1万円 113.7万円 約2.6か月分
55〜59歳 15.6年 46.1万円 104.5万円 約2.3か月分
60〜64歳 11.4年 40.4万円 65.0万円 約1.6か月分
全体 8.6年 39.9万円 88.4万円 約2.2か月分

30代から50代前半は、年間賞与が95万円から118万円、月数は約2.4〜2.6か月分の範囲でした。20代前半は平均勤続年数が0.5年で、2024年の1年間を通して働いていない人が多く、そのため賞与が小さく出ていると考えられます。

労働者数が少ない階級は、平均が大きく動きます。表の数字は、階級ごとの平均です。年収全体と月給の分布は薬剤師の月給の分布で見られます。

何か月分かの目安(計算)

求人票や募集要項で見かける「賞与 年2回」「賞与 ○か月分」は、会社ごとの決め方です。統計から言えるのは、実際に支給された賞与の合計が、月給の何か月分にあたるかという平均の目安です。

薬剤師の平均(全体)は、きまって支給する現金給与額を基準にすると約2.2か月分です。残業代を含まない所定内給与額(369.7千円)を基準にすると、883.5 ÷ 369.7 = 約2.4か月分になります。どちらを基準にするかで0.2か月ほど違うので、数字を比べるときは基準をそろえてください。

企業規模別(企業の常用労働者数)でも、同じ方法で計算しました。

企業規模 平均年齢 きまって支給する現金給与額(月) 年間賞与 賞与の月数(計算)
1,000人以上 36.2歳 39.2万円 94.0万円 約2.4か月分
100〜999人 44.3歳 39.3万円 90.9万円 約2.3か月分
10〜99人 47.0歳 44.3万円 55.2万円 約1.2か月分

10〜99人の企業では、月給が高い一方で、賞与は少なく出ています。企業規模ごとに平均年齢も違うので、規模だけで説明できる差とは限りません。

経験年数別の数字は、所定内給与額で公表されています。所定内給与額を基準に計算すると、次のとおりです。

経験年数 所定内給与額(月) 年間賞与 賞与の月数(所定内基準・計算)
0年 33.6万円 8.3万円 約0.2か月分
1〜4年 33.4万円 77.3万円 約2.3か月分
5〜9年 35.3万円 93.1万円 約2.6か月分
10〜14年 37.1万円 109.6万円 約2.9か月分
15年以上 41.8万円 108.4万円 約2.6か月分
全体 37.0万円 88.4万円 約2.4か月分

初年度のボーナス

統計の経験0年の平均は、所定内給与額が33.6万円、年間賞与が8.3万円です(上の表、令和7年調査)。年間賞与は2024年1月から12月に支給された分、給料は2025年6月分なので、集計の期間がずれています。2025年6月時点で経験0年の人は、2024年の間はまだ就職していなかった人が多いと考えられ、そのぶん賞与が小さく出ます。初年度に受け取れる賞与の目安として、この8.3万円をそのまま使うのはおすすめしません。

初年度の賞与の扱いは、会社の公式採用ページ(薬剤師職の新卒の募集要項)に書かれていることがあります。確認できた範囲では、次のとおりです。

  • ツルハドラッグ:賞与は年2回(7月・12月)で、新卒者は初年度のみ年1回と書かれています。
  • サンドラッグ:賞与は年2回(7月・12月)で、入社初年度7月は別途規定により支給と書かれています。
  • マツモトキヨシ東日本販売、ココカラファイン ヘルスケア(関東エリア):賞与は「なし(年俸制のため給与に含む)」と書かれています。

初年度の賞与は、会社ごとに決め方が違います。入社を考えている会社の募集要項で、賞与の回数と、初年度の扱いを確認しておくと安心です。新卒の初任給は初任給を16社で比較した記事にまとめています。

賞与の支給回数と時期は、次の会社の公式の募集要項に書かれています。

会社 賞与の欄の表記(公式の募集要項)
アイセイ薬局 年2回(7月、12月)
ウエルシア薬局 年2回(7月・12月)。ナショナル職、リージョナル職、エリア職により支給額が異なる
カワチ薬品 年2回(7月・12月)
クオール薬局 年2回(6月・12月)
クリエイトSD(クリエイト薬局) 年2回(夏期・冬期)。好業績時には別途業績連動賞与の支給実績がある
コスモファーマ 年2回
サンドラッグ 年2回(7月・12月)。入社初年度7月は別途規定により支給
スギ薬局 年2回(7月・12月)。業績、勤務成績、出勤日数その他を考慮して支給
ツルハドラッグ 年2回(7月・12月)。新卒者は初年度のみ年1回
なの花薬局 年2回(6月、12月)
日本調剤 年2回(7月/12月)
ファーマライズ薬局 年2回(6月/12月)。支給額は個人評価、支店業績、会社業績により決定
フロンティア薬局 年2回(6・12月)
マツモトキヨシ東日本販売、ココカラファイン ヘルスケア(関東エリア) なし(年俸制のため給与に含む)

表は、薬剤師職の新卒の募集要項(確認日2026年10月1日)の賞与の欄を書き写したものです。募集要項は年度、コース、勤務地で変わることがあります。ここに載せていない会社もあります。

職場による違い

職場ごとの賞与は、厚生労働省が令和7年11月に公表した第25回医療経済実態調査(医療機関等調査)で見られます。常勤の薬剤師1人あたりの平均で、令和6年度(令和6年4月から令和7年3月末までに終了した事業年度)の数字です。月数は、給料年額を12で割った額に対する賞与の倍率を計算した値です。

職場・区分 給料年額 賞与 賞与の月数(計算)
一般病院(全体) 465.4万円 115.7万円 約3.0か月分
一般病院(国立) 477.2万円 125.6万円 約3.2か月分
一般病院(公立) 478.0万円 148.7万円 約3.7か月分
一般病院(医療法人) 455.3万円 84.3万円 約2.2か月分
保険薬局(法人)の薬剤師 425.1万円 55.2万円 約1.6か月分
保険薬局(法人)の管理薬剤師 644.9万円 81.3万円 約1.5か月分
保険薬局(個人)の薬剤師 373.3万円 27.9万円 約0.9か月分

一般病院の薬剤師の賞与は、保険薬局(法人)の薬剤師の約2倍でした。病院の中でも、国立と公立は賞与が多く、医療法人は少なめです。一方で、保険薬局(法人)の管理薬剤師は給料年額が高く、賞与の額は一般病院(医療法人)に近い水準です。

この調査の対象は、病院(特定機能病院などを除く)、保険薬局(月の処方箋が300件以上の薬局、同一敷地内薬局は除く)の常勤職員です。賃金構造基本統計調査とは調査の方法や対象が違うため、前の章の数字とそのまま比べることはできません。職場ごとの年収の比較は薬剤師の年収は職場でどう違うかの記事にまとめています。

ボーナスが少ないと感じたときの見方

ここまでの数字をふまえて、少ないと感じたときに見ておきたい点を、一般的な話として書きます。当てはまるかどうかは、人によります。

  1. 平均のどの行と比べるか。全体の平均より、自分の年齢、勤続年数、企業の規模、職場の種類に近い行と比べるほうが、実態に近くなります。10〜99人の企業の薬剤師は約1.2か月分、保険薬局(法人)の薬剤師は約1.6か月分と、全体より低い平均も出ています。
  2. 入社した年の扱い。入社1年目は、賞与の算定期間が短い、年1回のみ、年俸に含まれる、といった決め方の会社があります。2年目以降の扱いも含めて、募集要項や雇用契約書で確認できます。
  3. 賞与の決まり方。賞与は、会社の業績や個人の評価で決まる会社があります。募集要項に「個人評価、支店業績、会社業績により決定」と書く会社もあります。固定の月数なのか、評価で変わるのかで、毎年の金額の見通しが変わります。
  4. 月給と合わせた年収で見る。賞与が少なくても、月給が高い会社もあります(10〜99人の企業の平均がその例です)。年収は、月給×12に賞与を足して比べられます。

平均より低くても、それだけで職場の良し悪しは決まりません。条件を見比べたくなったときは、転職エージェントを比較した記事も参考にしてください。

ひゃくさんの個人的な意見

最後に、数字の見方についての、僕の個人的な意見を書きます。

  1. 「年2回」より「年収」で考える。賞与の回数が多くても、金額は月給や評価で変わります。月給と賞与を足した年収と、賞与の決まり方の2つを見ると、比べやすくなると思います。
  2. 平均は、自分に近い条件の行で見る。全体の平均は一つの目安にすぎません。年齢や職場の種類が近い行を見て、おおよその位置を知るのに使うのがよいと思います。
  3. 初年度の賞与は、数字だけで判断しない。初年度は算定期間などの決まりが会社で違います。額の大小より、どういう決まりなのかを先に確認しておくと、入社後にとまどいにくいと思います。

よくある質問

薬剤師のボーナスの平均はいくらですか?

令和7年賃金構造基本統計調査では、薬剤師の年間賞与その他特別給与額の平均は88.4万円(平均年齢40.1歳)です。2024年1月から12月に支給された賞与や期末手当などの合計です。

薬剤師のボーナスは何か月分ですか?

同じ調査から計算すると、きまって支給する現金給与額(39.9万円)に対して約2.2か月分です。所定内給与額(36.97万円)を基準にすると約2.4か月分です。30代から50代前半では、約2.4〜2.6か月分でした。どちらも計算した値で、会社ごとの月数ではありません。

薬剤師の初年度のボーナスはいくらですか?

統計の経験0年の平均は、年間賞与が8.3万円です。ただし、賞与の集計期間が2024年1月から12月で、2025年6月時点の経験0年の人は、その間まだ就職していなかった人が多いと考えられます。初年度の賞与の扱いは会社ごとに違い、たとえばツルハドラッグは新卒者は初年度のみ年1回、サンドラッグは入社初年度7月は別途規定により支給と、公式の募集要項に書かれています。

病院と薬局で、ボーナスはどれくらい違いますか?

第25回医療経済実態調査(令和6年度)では、常勤の薬剤師1人あたりの賞与は、一般病院(全体)が115.7万円、保険薬局(法人)が55.2万円でした。給料年額を12で割った額に対する倍率を計算すると、一般病院(全体)が約3.0か月分、保険薬局(法人)の薬剤師が約1.6か月分です。

ボーナスが少ないのは普通ですか?

統計の数字は平均で、年齢、勤続年数、企業の規模、職場の種類によって幅があります。たとえば企業規模が10〜99人の薬剤師の平均は年間55.2万円(約1.2か月分)、保険薬局(法人)の薬剤師は55.2万円(約1.6か月分)でした。自分に近い条件の行と見比べ、月給を合わせた年収と賞与の決まり方を確認してみてください。

出典・確認日

数字は次の資料の表記です。確認日はいずれも2026年10月1日です。月数は、これらの数字から計算した値です。

賞与の回数と初年度の扱いは、各社の公式の新卒採用サイト(薬剤師職の募集要項)の表記です。

ファーネットキャリアの公式サイト

薬剤師専門の転職サポートです。登録は無料と公式サイトに書かれています。詳しい内容は、公式サイトで確認してください。

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