薬剤師国家試験の合格基準と合格点|第111回は426点
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どーも、病院薬剤師のひゃくさんです。「合格点は何点?」「合格率は?」への答えを先にまとめました。数字は、合格発表の日に厚生労働省が公表する資料からです。次の第112回は2027年2月20日・21日の実施で、合格基準は過去の回と同じく合格発表の日に公表されます。
合格点は? 第111回は426点以上(686点満点)でした。合格点は毎年変わり、第108回は470点、第109回は420点、第110回は426点でした。
合格する条件は? 条件は3つ(本文)です。総得点、必須問題、禁忌肢のすべてを満たした人が合格です。
合格率は? 第111回は68.49%でした。新卒だけで見ると86.25%、既卒は41.33%です。
合格に必要な3つの条件は?
第111回の合格基準は、次の3つをすべて満たした人が合格です。第108回から第111回まで、条件の形は同じでした。
- 全問題の得点が426点以上(第111回。合格点は回ごとに変わります)
- 必須問題は、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上
- 禁忌肢問題の選択数が2問以下
2つ目の条件が、いわゆる「足切り」です。必須問題の合計が7割に届いていても、物理・化学・生物(まとめて1科目)、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務の7科目のうち、どれか1科目が配点の3割を下回ると、合格できません。
3つ目の禁忌肢は、選ぶと患者さんに重大な危害が及ぶ選択肢のことです。3問以上選ぶと不合格になります。
合格点は毎年どう変わる?
| 回 | 合格点(満点) | 満点に対する割合 |
|---|---|---|
| 第111回 | 426点(686点) | 62.1% |
| 第110回 | 426点(690点) | 61.7% |
| 第109回 | 420点(688点) | 61.0% |
| 第108回 | 470点(690点) | 68.1% |
合格点は、その年の受験者全体の得点をもとに決まる相対基準で、毎年変わります。第108回の470点から第109回は420点へ50点下がり、そのあと第110回・第111回は426点でした。
合格点は問題の難しさの影響を大きく受けるので、「何点取れれば安心」という固定の点数はありません。過去問や模試では、点数の絶対値より、必須問題の得点率と各科目の3割ラインを確認しておくのが安全です。
合格率はどれくらい?
第111回は、受験者12,774人のうち8,749人が合格して、合格率は68.49%でした。6年制の新卒は86.25%、6年制の既卒は41.33%で、約45ポイントの差があります。
第102回以降の合格率は、68〜72%の範囲でした(第101回は76.85%)。推移の表は、末尾の「くわしい条件」にあります。
合格基準から考える、勉強の優先順位は?
- 必須問題を落とさない:全体の点数が足りていても、必須問題が7割未満、または1科目でも3割未満なら不合格です。苦手科目をゼロにしないことが先決です。必須問題の進め方は必須問題集の使い方にまとめています。
- 禁忌肢は2問まで:禁忌の知識は、点数以前に合否の条件です。薬の禁忌・慎重投与の整理は後回しにしないほうがよいです。
- 新卒で受けるほうが合格率は高い:第111回は新卒86.25%、既卒41.33%でした。在学中の1回目で合格を狙う計画を立てる根拠になります。日程と出願は第112回の日程・出願で確認できます。
くわしい条件
配点と満点
配点は1問2点です。満点は回ごとに違い、正答なし(解なし)とされた問題がある回は、その分だけ満点が減ります。
合格発表日
第111回は2026年3月25日、第110回は2025年3月25日、第109回は2024年3月19日、第108回は2023年3月22日です。
第100回〜第111回の合格率の推移
| 回 | 受験者・合格者 | 合格率(全体/新卒/既卒) |
|---|---|---|
| 第111回 | 12,774人・8,749人 | 68.49% / 86.25% / 41.33% |
| 第110回 | 13,310人・9,164人 | 68.85% / 84.96% / 43.94% |
| 第109回 | 13,585人・9,296人 | 68.43% / 84.36% / 42.42% |
| 第108回 | 13,915人・9,602人 | 69.00% / 84.86% / 44.05% |
| 第107回 | 14,124人・9,607人 | 68.02% / 85.24% / 40.75% |
| 第106回 | 14,031人・9,634人 | 68.66% / 85.55% / 41.29% |
| 第105回 | 14,311人・9,958人 | 69.58% / 84.78% / 42.67% |
| 第104回 | 14,376人・10,194人 | 70.91% / 85.50% / 43.07% |
| 第103回 | 13,579人・9,584人 | 70.58% / 84.87% / 47.00% |
| 第102回 | 13,243人・9,479人 | 71.58% / 85.06% / 50.83% |
| 第101回 | 14,949人・11,488人 | 76.85% / 86.24% / 67.92% |
| 第100回 | 14,316人・9,044人 | 63.17% / 72.65% / 53.12% |
受験者数・合格者数・合格率(全体)は、総数(6年制新卒・6年制既卒・その他の合計)の値です。新卒・既卒の合格率は6年制の受験者について示しています。
合格率のポイント
- 新卒の合格率は、第102回から第111回まで84〜86%台で、ほぼ横ばいです。
- 既卒の合格率は、第111回で41.33%です。第100回は53.12%、第101回は67.92%でした。
- 第111回の受験者は12,774人で、第110回の13,310人から536人減りました。合格者は9,164人から8,749人へ415人減っています。
第111回の結果(男女別・新卒既卒別)
| 区分 | 出願者・受験者・合格者 | 合格率 |
|---|---|---|
| 総数 | 14,261人・12,774人・8,749人 | 68.49% |
| 男 | 5,575人・4,929人・3,192人 | 64.76% |
| 女 | 8,686人・7,845人・5,557人 | 70.83% |
| 6年制 新卒 | 8,856人・7,781人・6,711人 | 86.25% |
| 6年制 既卒 | 5,257人・4,871人・2,013人 | 41.33% |
| その他(旧4年制卒・受験資格認定者) | 148人・122人・25人 | 20.49% |
よくある質問
足切りとは何ですか?
必須問題の得点が、全問題への配点の70%未満だったり、必須問題を構成する科目のうち1科目でも配点の30%未満だったりすると、総得点が足りていても不合格になる条件のことです。
国試の合格点は、毎年同じですか?
同じではありません。合格点は、その年の受験者全体の得点をもとに決まる相対基準で、毎年変わります。第108回は470点、第109回は420点、第110回・第111回は426点でした。
禁忌肢とは何ですか?
選ぶと患者さんに重大な危害が及ぶ選択肢のことです。禁忌肢を3問以上選ぶと、不合格になります。
出典
- 第111回薬剤師国家試験合格基準及び正答について(厚生労働省・2026年3月25日)
- 第111回薬剤師国家試験の結果について(厚生労働省)
- 試験回次別合格者数の推移(厚生労働省)
- 薬剤師国家試験(厚生労働省)(第108回〜第110回の合格基準はここから各回のページへ)
最終更新: 2026年9月30日
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