このような疑問にお答えします。
本記事の内容
- 薬剤師国家試験勉強を始める人向けのおすすめ勉強法
- もっと効率の良い勉強法を知りたい人向けの勉強法
- プラスアルファで役立つ勉強法
この記事では薬剤師国家試験の勉強法について存分にまとめています。
薬剤師国家試験の勉強って正直何をしていいのか分かりませんよね。
実際僕が薬学生の頃も何をしていいか分からず、手探りでいろいろな勉強法を試行錯誤していました。
そして試行錯誤した結果、第103回薬剤師国家試験で上位1割の点数で合格することができました。
ひゃくさんの得点推移
- 統一模試Ⅰ:134/345(約9000位)
- 統一模試Ⅱ:192/345(約5000位)
- 統一模試Ⅲ:223/345(約2500位)
- 第103回薬剤師国家試験:268/345(約1000位)
この記事では、薬剤師国家試験を上位1割で合格した経験や薬学生向けにこのブログを運営してきた経験をもとに、薬剤師国家試験に効率よく合格するためのオススメ勉強法をまとめていきたいと思います。
目次
これから始める人におすすめ薬剤師国家試験勉強法

まずは、これから勉強を始める人におすすめの勉強法を紹介します。
勉強はいつからやればいい?
薬剤師国家試験の勉強は早く始めるに越したことはないですが、少なくとも夏までに始めておくのがベストです。
「秋~冬くらいから始めても間に合うよ」という先輩の甘い言葉に惑わされないようにしましょう。
実際に僕は先輩の甘い言葉に乗せられ秋くらいから勉強を始めましたが、相当きつかったです。
合格できないことはないかもしれませんが、僕がもう一度薬剤師国家試験の勉強をするならもっと早くから始めるでしょうね。
実際に薬剤師国家試験合格者の多くがもっと早くから勉強しておけばよかったというくらいですからね。
そしてなぜ夏までに始めるべきかというと、8月~9月には薬剤師国家試験の日程発表と薬ゼミの全国統一模試があるからです。
そのことについて詳しく書いてある記事がありますのでそちらをご覧ください。
合格者の勉強を始めた月についてのアンケート結果もありますので参考にどうぞ。

勉強は何から始めるべき?
正直、薬剤師国家試験勉強はなにから始めても構いません。
ただし、モチベーションが維持できる勉強をしていきましょう。

モチベーションが維持できるという意味でも、個人的にオススメなのが必須問題を解きまくるという勉強法です。
この勉強法は実際に僕もやりましたし、この勉強法を実践した人から点数が伸びたと感謝の言葉を頂いた勉強法になります。

必須問題を解きまくる勉強法のメリットはこのようなものがあります。

必須問題では基礎的な問題が多く出題されるため、そこをカバーすることで基礎的な知識を身に付けることができます。
さらに薬剤師国家試験は9科目あるのですが、その全てを網羅的に勉強できるというメリットもあります。
また、いきなり青本などの参考書を読み始めてしまうと、頭がすぐにいっぱいになってしまってモチベーションを維持しにくくなります。
その一方で、必須問題のように基礎的な問題を解いていく勉強法は、簡単に理解できる内容が多く、さらに解けるという経験を積むことができるのでモチベーションをかなり維持しやすくなります。
実際に僕は模試の過去問を必須問題だけ解いて基礎を定着させようとしていました。
その結果、薬ゼミ統一模試Ⅰから統一模試Ⅱまでに60点あげることに成功しています。
模試や国家試験の過去問を持っていない人は、必須問題集をオススメします。

おすすめの薬剤師国家試験参考書は?
おすすめは薬学ゼミナールの青本になります。
青本は薬学生の約9割が利用しており、また利用者の9割が「良かった」と評価しています。

他にも、メディセレのオレンジブックや薬学ゼミナールの領域別問題集、薬学教育センターの必須問題集などが評価が高いようですね。
勉強時間はどれくらい?
薬剤師国家試験の勉強は非常に長い時間を必要とします。
おそらくみなさんもたくさん勉強しないといけないと思っていると思いますが、実際にどれだけの勉強量が必要なのでしょう。
僕は薬剤師国家試験直前は1日に10時間ほど勉強していました。
もちろんこれより多く勉強している人もいれば、勉強していない人もいます。
こちらの記事では僕の1日のスケジュールと、薬剤師国家試験の勉強をしている人のアンケートもまとめています。

何時に寝て、何時に起きているのかという面白いアンケートも取っていますので参考にしてみてください。
もっと効率の良い勉強法を知りたい人向け

次にもっと効率の良い勉強法を知りたい人向けの勉強法について紹介します。
正答率の高い問題を解けるようになろう
薬剤師国家試験は、正答率の高い問題だけでも200問以上あります。
第104回薬剤師国家試験の合格点は225点でしたので、正答率の高い問題だけで200問あるというのはかなり大きな意味合いを持っています。
こちらの画像をご覧ください。

これは近年の薬剤師国家試験である第102回から104回までの正答率70%以上の問題数です。
見ていただければわかるように正答率70%以上の問題だけでも200問近くあります。
さらに、こちらの画像をご覧ください。
正答率60%以上の問題となると、合格点を余裕で超える250問近い問題数になるのです。
要するに、薬剤師国家試験合格のためにはみんなが解けないような難しい問題は解けるようになる必要がなく、みんなが解けるような問題を解けるようになる必要があるということです。
薬ゼミ模試の個人カルテには各問題の正答率が書かれてありますので、正答率の高い問題の中で自分が間違えた問題を集中的に対策していくことをオススメします。
逆に正答率の低い問題は優先度が低くなりますので、時間がなかったり、他にやるべきことがあるのであれば飛ばしても構わないでしょう。
きっと他の人も解けないと割り切るのも作戦の一つです。

模試のやり直しに力を入れる
薬剤師国家試験の模試は力試しをする試験ではなく、その年の予想問題が含まれています。
過去にこのブログでは、薬ゼミが公開している情報をもとに、第103回薬剤師国家試験でどれだけの予想が一致したか調べてみました。

その結果、模試では44問、やまかけ講座を含めると全体の約20%もの予想が当たっていたということが分かりました。
さすが薬ゼミと言ったところですね。
なので、模試はただの力試しのために利用するのではなく、しっかりと問題を解いてやり直しをする必要があるのです。

ゴロで覚える
ゴロはやっぱり覚えやすいですね。
薬剤師国家試験問題を解いていると、ゴロを覚えているだけで解ける問題はめちゃくちゃあります。
実際に僕も薬学生の頃はゴロを多用していました。
自分が苦手としている所は積極的にゴロを活用していきましょう。
Google検索すると結構たくさんのゴロが出てくるので探してみるといいかもしれません。

ちなみにこのブログで薬学ゴロ掲示板というものを用意しているので、みなさんもどんどん投稿してみてください!
Amazonで薬剤師国家試験勉強本を買う
薬剤師国家試験合格を目指している薬学生のみなさんは、最近新しい薬剤師国家試験勉強本が次々と出版され、激熱だということをご存知でしょうか。
実は薬剤師国家試験勉強本は薬ゼミの青本やメディセレのオレンジブックだけではなく、他にも良書がたくさんあるんです。
- くるみぱんの薬学×付箋ノートBOOK
- 薬剤師国家試験のための薬単 試験にでる医薬品暗記帳
- 必須問題集2021
- 薬がみえる vol.4
2020年だけでもこれだけの薬剤師国家試験勉強本が出版されており、僕が受験したころと比べると本当に羨ましい限りです・・・
こちらの記事でまとめていますので参考にどうぞ。

プラスアルファの薬剤師国家試験勉強法情報

最後にプラスアルファで役立つ勉強法について紹介します。
医療ドラマ・アニメ・マンガで知識を付けながらモチベーションアップ
薬剤師国家試験勉強でどうしてもモチベーションが上がらない時や、休憩中におすすめなのが医療ドラマ・アニメ・マンガで楽しみながら知識を付けるという方法です。
最近ではいろんな動画配信サービスが無料トライアル期間を用意してくれているので、それを利用すれば無料で医療ドラマやアニメを見ることができます。
個人的におすすめなのが、病院薬剤師が主役のドラマ「アンサングシンデレラ」と生物学を楽しく学べる「はたらく細胞」です。
フジテレビ公式動画配信サービス【FODプレミアム】
はたらく細胞
U-NEXT
どちらの動画配信サービスでも無料トライアル期間が用意されているので、息抜きがてら見てみるといいでしょう。
また、医療マンガではAmazonのKindle unlimitedで研修医が奮闘する「ブラックジャックによろしく」が全話読み放題となっています。
ブラックジャックによろしくこれらエンタメ作品を効果的に使うことで、モチベーションをかなり維持できるので超おすすめです。
先輩たちの薬剤師国家試験体験記を参考にする
先輩たちの経験を参考にするのは、薬剤師国家試験合格の近道を探すのにとても有効です。
僕が薬剤師国家試験に挑戦するときには薬剤師国家試験の体験記というものがあまりネット上に転がっていませんでした。
なのでこれから薬剤師国家試験に挑戦する人たちのために第104回薬剤師国家試験に合格した人たちに体験記を募集し、何人かの体験記を集めることができました。
余裕を持って合格できた人、大逆転で合格を勝ち取った人など様々な体験記がありますので参考にしてみてください。

SNSを利用する
SNSは勉強の敵だと思っている人も多いでしょう。
しかし、SNSを上手く活用できれば、かなり強い味方になるのです。
実はSNSを利用して勉強法を公開している人や、問題を出題している人などなど、ためになる情報がたくさん投稿されているんです。
SNSを利用するメリットとしては、
- 良い刺激を貰える
- 休憩してるつもりが勉強している
この2つがあります。
SNS上には薬剤師国家試験を一緒に戦う仲間がたくさんいます。
そういった人たちをフォローすることで、「自分ももっと頑張ろう」と刺激を貰うことができます。
さらに、先ほど言ったように、薬剤師国家試験の為になる様な情報がたくさん投稿されているので、休憩にSNSを見ているはずがいつの間にか勉強しているなんてこともあります。
今回は僕がSNSでオススメする人たちを3名紹介します。(快く掲載許可を頂きました!)
くるみぱんさん
この投稿をInstagramで見る
Instagramでふせんノートを投稿しているくるみぱんさんさんはフォロワー数が2万人を超える超人気な薬学生です。
そのかわいくてきれいなふせんノートは、とても分かりやすく、投稿を見ているだけでかなり勉強になります。
ノートのまとめ方などの参考にもなるので是非フォローしてみてください。
あやちゃむさん
書くのも勉強
見るのも勉強この時期に何もしない日を作ってしまうとダラダラのスパイラルに陥る確率大( ; ; )
何でもいいから1個でも知識に触れておきましょう!継続することが大事! pic.twitter.com/rxsYKXfgKK— あやちゃむ@薬剤師 (@ayachamyakuzai) December 14, 2019
あやちゃむさんは視覚的に理解できるGIFをTwitterにて投稿しています。
そのGIFは薬学生に大人気で、毎回3桁を超える「いいね」が付いています(す、すげー・・・)
また、「ヤクタイ」という薬学の知識を共有するサービスも提供しています。
【いよいよサービス開始】
薬学知恵袋…略してヤクタイ!薬学部生から、薬剤師の先生方の知識を共有するコミュニティです。
詳細は追記を読んでください
まずは簡単Twitterでログイン
→どんどん知識を書き込んでください!もちろん質問もOK!!https://t.co/H3hldsNQRH— あやちゃむ@薬剤師 (@ayachamyakuzai) October 28, 2019
無料で利用できるので、勉強をしている中で分からないことがあったら質問してみることをオススメします。
Mr.薬剤師さん
[薬治]根治切除不能または転移性の腎細胞がんの治療に適応を有する薬物はどれか。
— Mr.薬剤師(薬剤師国家試験) (@Mryakugaku) December 17, 2019
Mr.薬剤師さんは自身が第104回薬剤師国家試験に挑みながらも、Twitterで問題を投稿していた超人です。
そんな超人であるMr.薬剤師さんは、問題の投稿だけでなく解説もしっかりとしてくれるのでめちゃくちゃ為になります。
薬剤師として働く今でも問題を投稿しており、フォローしているだけでSNSを利用しながらも多くのことを学ぶことができるでしょう。
薬剤師国家試験勉強法まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回オススメの勉強法を紹介しましたが、これだけが正解というわけではありません。
自分が良いと思った勉強法があるのであれば、それを突き詰める方が良いかもしれませんからね。
なので、今回紹介した勉強法を参考に自分だけの最強の勉強法を見つけてください!
みなさんが薬剤師国家試験に合格できることを願っています!
最後に告知です!
これまで僕がブログで発信してきた薬剤師国家試験勉強法をより深くまとめたnoteを販売することになりました。
ブログ記事に書ききれなかった勉強のコツなどを存分にまとめていますので、是非参考にしてみてください!

薬剤師国家試験対策のブログを運営したり、TwitterやInstagramで薬剤師国家試験について発信してきた経験をもとに、薬剤師国家試験勉強法の有料noteを公開しました。
今すぐに使えるテクニックなど存分に詰め込みましたので、ぜひ参考にしてみてください。