【体験記】第104回合格Kさん|211点から262点の勉強法
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どーも、病院薬剤師のひゃくさんです。この記事では、第104回薬剤師国家試験に合格したKさんに、1年間の勉強の流れと得点推移を聞いた内容を紹介します。Kさんは薬ゼミ統一模試Ⅲの211点から、本番で262点まで伸ばしました。伸びた理由として、Kさんは最後の1週間の集中と、メンタルを挙げています。
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点数の推移 統一Ⅰ189点、統一Ⅱ207点、統一Ⅲ211点、第104回は262点(必須80、理論67、実践115)でした。
使った教材 青本の本文を読む勉強が中心です。苦手な薬理は、9月から1月の卒業試験前までに三周読みました。
ポイント 国試前の1週間の集中と、不安にさせる人に近づかなかったことを挙げています。
得点はどう推移した?
Kさんは、ひゃくさんのTwitterのDMに「104回国試に合格した薬剤師です。後輩のために自分の体験が活かせたらなと思いまして連絡させていただきました」とメッセージをくれた方です。
1年間の得点は、次のように上がっていきました。Kさんは「なかなか理想的な上がり方をした。じわじわと点数が伸びて、だんだん合格に近づいていくのが楽しかった」と話しています。
| 試験 | 得点(345点満点) |
|---|---|
| 薬ゼミ統一模試Ⅰ | 189点 |
| 薬ゼミ統一模試Ⅱ | 207点 |
| 薬ゼミ統一模試Ⅲ | 211点 |
| 第104回薬剤師国家試験 | 262点(必須80、理論67、実践115) |
第104回(2019年)の合格基準については、薬剤師国家試験の合格基準の記事にまとめています。
1年間の勉強の流れは?
Kさんの大学では、前期は学校の先生による全範囲の総復習の講義、後期は薬ゼミの先生の講義と、学校の先生が進める問題演習というカリキュラムでした。
卒業試験は10月、12月、1月の計3回です。10月と12月の2回で一定の点数を超えると、最後の1月の試験を受けられる方式でした。
Kさんは4月の時点で、前年度の卒業試験と国試のデータを見て、1年間平均点をとっていれば国試は合格できるだろうと、ぼんやり考えていたそうです。
前期:大学の試験に落ちないように勉強した
前期は科目ごとに集中講義形式の試験があったので、その試験に落ちないための勉強をしていました。講義のあった範囲の青本の本文をよく読み、時間に余裕があれば章末問題を解くという進め方です。
危機感が薄く、週末はほとんど勉強せずに遊んでいたため、冬に後悔したと話しています。
後期:復習と、苦手な薬理に絞った勉強
後期は薬ゼミの講義が中心でした。11月ごろまでは「講義を受けて復習する」サイクルを続け、復習のあとに、苦手だった薬理の青本を読んでいました。薬理はおよそ1か月で一周するように範囲を割り振り、9月から1月の卒業試験前までに三周ほど読んだそうです。
先生たちからは「1日1科目の勉強ではいけない」とよく言われたものの、Kさんは腰を据えて勉強するほうが好きだったので、その助言は聞かなかったそうです。
11月に入るまでは土日は体を休め、11月以降は土日に、熱力学全部、薬物動態全部といった広い範囲の復習を、1日1〜2科目ずつ進めました。
卒業試験の対策は?
卒業試験の2週間前に、前年の卒業試験の過去問を一回解いて、出来栄えを確認していました。正答率が低い科目から順に、苦手な範囲の青本の本文を読んで復習しています。卒業試験は点数を忘れたものの、3回とも無事に合格し、最後の試験も再試験にならずに通りました。
秋から冬にかけては、卒業試験や模試の前、授業で苦手な範囲をやったときに、もっと時間がほしいと思う場面がよくあったそうです。そこに使える時間はなく、「夏休みや前期の土日にもっとやっていれば」と何度も思ったと話しています。
国試前の1か月は、どう過ごした?
卒業試験に受かって気が抜け、1月中はほとんど勉強が手につきませんでした。その結果、統一Ⅲは卒業試験(たしか225点ぴったり)より低い211点でした。内訳は、得意な科目が7〜8割、苦手な科目が5割5分ほどです。
国試2週間前からは、学校にこもった
模試の結果を受け取った国試2週間前からは、学校にこもって青本を読む生活に切り替えました。苦手な科目の青本の本文を読み、疲れたら得意科目の青本の本文を読みます。
家に帰ってからは、寝るまでの1時間ほど領域別問題集を解きました。青本は一回読むごとに読み切る速さが上がり、復習の効率も良くなったそうです。
国試の前日は、どうした?
国試の前日は、好きな科目だけを見ていました。「苦手な科目をやって不安になるのはよくないと思っていたが、この考え方もよくなかったと、今は思っている」とも話しています。
国試の過去問は7年分ほど持っていたものの、研究室の先生から「やれやれ」と言われて嫌になり、まったく解かなかったそうです。
本番で50点伸びた理由は?
統一Ⅲの211点から、本番の262点まで、約50点伸びました。ひゃくさんがその要因をたずねたところ、Kさんは次の3つを挙げました。
- 国試前の1週間ほど、とても集中して取り組めたこと。
- ネガティブなことを言う人や、自信を失わせることを言う人には近づかず、心穏やかに過ごせたこと。受験生には、穏やかな人たちを見つけておいてほしいそうです。
- 統一Ⅲがその得点でも、「所詮模試だから国試は平気だろう」と本気で思っていたこと。国試の本番も、特に緊張せずに受けられました。
本番では、いつもKさんより20点ほど高い人が、いつも通りの点数しか取れず、Kさんが追い抜く形になったそうです。Kさんは「本番は模試より解きやすい問題が多いので、落ち着いて読むことが大事。落ち着いて読めるメンタルが大事だと思う」と話しています。
どんな参考書を使った?
青本の本文を読む勉強が中心
使っていたのは、青本1〜9、領域別問題集の4・5・7・9(衛生・薬理・治療・実務)、青本要点集7(治療)です。
青本は本文ばかり読んでいました。問題を解こうとすると、間違ったことが書いてあるのが嫌で、正しいことだけが書いてある本文が好きだったからです。
要点集は、唯一受けた薬ゼミの講座で必要だったので買いました。治療は特に苦手な科目だったので、Kさんにはとても合う参考書でした。
領域別問題集は、苦手な科目の練習のために買い、解くというより、解説を読んで「どこでひっかけてくるのか」「覚えているポイントが問題になっているか」を確認していました。
得意科目と苦手科目は?
| 区分 | 科目 |
|---|---|
| 得意科目 | 物理、化学、生物、薬剤、法規 |
| 苦手科目 | 衛生、薬理、治療、実務 |
苦手度の順は、治療、薬理、実務、衛生の順でした。治療は苦手すぎて放置していたそうで、毎回の試験で、必須12点、理論5点、実践5点ほどしか取れず、12月以降は要点集にある程度の知識で乗り切ると決めました。
薬理は、前述の対策で、毎回なんとか平均程度の得点を取れるようになっていました。
実務は理由が分からないまま、模試では毎回D判定、卒業試験でも6割ほどで焦っていたそうです。ただ、章末問題で見る過去問がさほど難しくなかったので、本番は大丈夫だろうと考えていました。衛生は情報量が多く、覚えきれていないところが課題でした。
後輩へのメッセージは?
「今の時期、国試の過去問はやったほうがいいですか?と聞きたい人は、本心ではやりたくないのだと思います。無理にやらなくても、私のように苦労はしますが、国試に受かることはできるようです。ただ、試験が終わるごとに、難しいと感じた問題について聞くと『これは過去問』と言われることが多かったので、過去問をやったほうが効率はいいと思います。」
過去問の使い方は、薬剤師国家試験の勉強法とコツの記事でまとめています。
よくある質問
Kさんは、過去問を解かずに合格したのですか?
Kさんは過去問を7年分ほど持っていましたが、1月は解いていません。そのかわりに青本の本文を繰り返し読んで合格しました。Kさん自身は、試験後に難しかった問題は「過去問」と言われることが多かったので、過去問を解くほうが効率はいいと話しています。
統一模試で211点でも、合格できますか?
Kさんは統一Ⅲで211点でしたが、第104回は262点で合格しました。統一Ⅲの結果を受け取った2週間前から学校にこもって青本を読み、本番までに点数を伸ばしました。
苦手科目はどう対策していましたか?
薬理は、1か月で一周する計画で、青本を三周ほど読みました。治療は苦手すぎて、12月以降は要点集の知識で乗り切ると決めていました。
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