新人薬剤師におすすめの勉強本|定番8冊と分野別の専門書
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どーも、病院薬剤師のひゃくさんです。薬剤師になってからも勉強は続きます。新人薬剤師が最初に読みたい定番から、分野別の専門書までを並べました。本ごとに「こんな人に」を書いたので、読み終わるころには、自分に必要な本が決まります。
まず1冊なら 「薬の比較と使い分け100」です。僕が最初に買った本で、処方意図が分かるようになります。現場の疑問を100のケースで学びたいなら、新刊の「新人薬剤師の強化書」もあります。
買う順番の目安 定番の8冊から1〜2冊を読み、そのあとで、自分の職場に合う分野別の本を足すのがおすすめです。
高い本は 買う前に、職場の図書室や薬剤部にあるか確認してみてください。
この記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト)を含みます。「ひゃくさんの解説書」は、僕が作って販売している教材です。
最初に読むなら、どの本?
定番の8冊です。この中から1〜2冊を読んで、そのあとで、自分の職場に合う分野別の本を足しましょう。

薬がみえる vol.1〜4
メディックメディアvol.1=第2版(2021年)・vol.2,3=第2版(2023年)・vol.4=第1版(2020年)vol.1 4,400円・vol.2,3 4,950円・vol.4 3,960円(税込)
病態と薬物治療を分野ごとにまとめた、フルカラーのテキストです。処方を見て分からないことを調べたり、普段の勉強に使ったりと、用途が広いシリーズです。vol.4には、薬力学、薬物動態学、相互作用、製剤学、薬剤の使用と実務がまとまっています。
こんな人に薬と病態のつながりを、絵で理解したい人。興味のある分野の1冊だけ買うのもありです。


薬局で使える実践薬学
2017年3月発行448頁・B5紙版6,380円(税込)
「半減期24時間の睡眠薬は、飲むと1日中眠くなるのか?」といった日常業務の疑問を、薬物動態学や薬理学を使って解いていく本です。勉強会のような会話形式で進みます。
こんな人に薬学部で習った薬物動態学を、現場の疑問に使えるようにしたい人。
ひゃくさんの一言現役の薬剤師さんからも人気の本で、僕もこの本から多くのことを学びました。新人だけでなく、全薬剤師におすすめできる本です。2017年の発行なので、制度や新薬の情報は別の本や最新の資料で補ってください。

医薬品情報のひきだし
2020年11月発行326頁・B53,960円(税込)
現場の疑問76項目を、薬学的推論、換算、投与タイミング、小児、腎機能、在宅、錠剤の加工、安定性などの8つのセクションで解説しています。
こんな人に添付文書や論文をもとに、疑問を「なぜ」まで理解したい人。
ひゃくさんの一言PPIで下痢になる理由は?ステロイド経口剤の換算は?といった疑問を解決できます。論文は難しいと思っている新人薬剤師も、イラスト付きで簡潔にまとめてあるので理解しやすいです。

薬剤師レジデントマニュアル 第4版
2025年10月発行496頁・B6変型4,180円(税込)
日常業務で触れる疾患が、ポケットサイズにまとまった本です。総論は調剤、医薬品情報、高齢者、検査、薬剤管理指導。各論は感染症、糖尿病、高血圧など54疾患です。
こんな人に気になったことを、業務中にさっと確認したい人。白衣のポケットに入れておきたい人。
ひゃくさんの一言薬がみえるほどの情報量はなく、家での勉強には向きません。その代わり、ガイドラインのポイントや疾患の要点を、現場で確認するのに向いています。新人のときは、とても重宝していました。
実務で差をつけたいなら、どの本?
失敗、薬歴、検査値、副作用、相互作用の6冊です。
分野を深掘りしたいなら、どの本?
抗菌薬、精神科、緩和、輸液、ICU・救急、OTC、画像診断の9冊です。

抗菌薬の考え方,使い方 ver.5 コロナの時代の差異
2022年3月発行586頁・A54,400円(税込)
岩田健太郎先生の著書です。医師向けの本ですが、抗菌薬がどう選ばれ、何に注意が必要かが、薬剤師にも分かりやすく書かれています。
こんな人に抗菌薬の選び方の考え方を学びたい人。

感染症プラチナマニュアル Ver.9 2025-2026
2025年2月刊行676頁・三五変2,750円(税込)
ポケットサイズの本で、抗菌薬の解説と各感染症の解説がまとまっています。抗菌薬、微生物、疾患と、いくつもの視点から学べる点がおすすめです。
こんな人に抗菌薬や感染症を、白衣のポケットからすぐ調べたい人。
ひゃくさんの一言Ver.7(2021年)のあとにVer.8が出て、いまはVer.9です。旧版を持っている人は、最新版も見てみてください。

薬剤師のための 精神科の薬 処方の意図を読む
2020年7月発行204頁・B54,950円(税込)
教科書や添付文書を学ぶだけでは分かりにくい精神科の薬を、医師の処方の意図から読み解く本です。大うつ病性障害、双極性障害、神経症性障害、統合失調症、認知症の5疾患・全33症例を収録しています(日経BPの説明)。第1版の1・2刷には訂正が出ているので、購入後は日経BPの訂正情報を確認してください。
こんな人に精神科の処方で、薬剤師が何に注意すべきかを症例で学びたい人。

緩和治療薬の考え方,使い方 ver.4
2026年6月18日発行416頁・A54,400円(税込)
森田達也先生の著書です。痛み、吐き気、呼吸困難、便秘、せん妄など、緩和治療で使う薬を、実臨床での選び方まで含めて語り口調でまとめています。
こんな人に緩和ケアの薬を、どう選ぶかまで学びたい人。緩和は薬剤師が力を発揮しやすい領域だと思います。
ひゃくさんの一言以前紹介していたver.3は、中外医学社のサイトで在庫なしの表示でした。

レジデントのための これだけ輸液
2020年7月発行288頁・B5変型4,620円(税込)
研修医向けに書かれた本ですが、薬剤師にも分かりやすいです。生理食塩液や5%ブドウ糖液など、それぞれの輸液の特徴、体内での分布、使う場面、注意点がまとまっています。電子版が付いています。
こんな人に輸液の基本を、まず1冊で押さえたい人。

ICU/CCUの薬の考え方,使い方 ver.2
2015年12月発行860頁・A57,040円(税込)
大野博司先生の著書です。ICU・CCUで使う鎮痛薬、鎮静薬、循環作動薬、降圧薬などが、ほかの本ではあまり詳しくまとまっていないところまで載っています。
こんな人にノルアドレナリンやドブタミンの使い分けを、しっかり理解したい病院薬剤師。
ひゃくさんの一言ノルアドレナリンやドブタミンの使い方、使い分け、注意点を、あまり理解できていない病院薬剤師は多いと思います。僕もその一人でしたが、この本を読んで使い分けが分かり、一気に成長できた気がします。少し高いですが、それだけの価値があると思っています。2015年の発行なので、新しい情報が必要なときは、上のクリティカルケア薬のUpdate版も確認してください。

OTC医薬品の比較と使い分け
2019年11月発行464頁・B54,180円(税込)
「薬の比較と使い分け100」の児島悠史先生の著書です。有効成分の比較と、症状とニーズに応じた使い分けのフローチャートで、OTC薬の選び方を学べます(羊土社の説明)。
こんな人に薬局で働く人。OTCを扱わない病院薬剤師も、患者さんから相談を受けることがあるので役立ちます。
情報の探し方・論文の読み方は?
2冊です。

薬剤師のための 医療情報検索テクニック
2019年12月発行176頁・B52,970円(税込)
本当に欲しい情報を正しく集めるための、検索のコツをまとめた本です。添付文書、インタビューフォーム、診療ガイドライン、医学論文(PubMed、コクラン・ライブラリー)の検索方法を、薬剤師が出会いそうな疑問を例に示しています(出版社の説明)。
こんな人に情報の探し方と、その情報の信頼性の見方を身につけたい人。
ひゃくさんの一言実際に僕も買いました。薬剤師が情報収集するときに知っておきたいことが、対話形式で分かりやすく書かれていて、とても参考になりました。
ひゃくさんの解説書(PDF)
薬の使い分けがよくわかる解説書(PDF)
PDF・買い切り4,980円(税込)全440ページ以上
似ている2つの薬の違いを、1ページの比較表にまとめた解説書です。同じところには「=」、違うところには「≠」をつけ、表の下に使い分けの理由も書いたので、患者さんや同僚に聞かれたときに、理由から説明できます。PDFなので、薬の名前で検索できて、スマホでも印刷しても使えます。
こんな人に分厚い本を開く時間がなくて、現場でサッと使い分けを確認したい人。
ひゃくさんの一言あのころの僕が欲しかった本を作りました。厚すぎず、知りたいことがすぐ見つかって、薬を使い分ける理由まで読める本にしています。教材を更新したときは、購入した方が追加料金なしで最新版をダウンロードできます。
くわしい条件
薬がみえる(vol.1〜4)の版
vol.2とvol.3は2023年に第2版が出ていて、Amazonには旧版の商品ページも残っています。本文のボタンは第2版のページにしました。
処方がわかる医療薬理学 2026-2027
2026-2027年版では、肥満症治療薬とアレルギー性鼻炎治療薬の章を新設しました(学研の説明)。
薬の比較と使い分け100 改訂版
羊土社は、改訂版で新薬を中心に約30項目を新しく書き下ろし、参考文献を初版の約800本から1,600本超に増やしたと説明しています。
実践薬学・医薬品情報のひきだし・レジデントマニュアルの補足
実践薬学は、添付文書の内容しか説明できない状態から抜け出す考え方を養う本だと、日経BPは説明しています。医薬品情報のひきだしは、著者のDIデータベースにたまった500件超の問い合わせがもとで、ビジュアルアブストラクトとエビデンスを組み合わせた本だと、医学書院は説明しています。薬剤師レジデントマニュアルは、対象を卒後1〜2年目の薬剤師と実務実習生と、医学書院は説明しています。
実務の本の補足
しくじり処方提案は、全19ケースで、DOACの用量、腎機能評価、オピオイドスイッチング、小児の補液などを扱うと、じほうは説明しています。実践薬歴の改訂版は、電子薬歴と薬機法改正に対応し、診療ガイドラインなどを最新の情報に更新したと、じほうは説明しています。検査値の読み方は、3ステップと症例解析トレーニングで学べる本で、第2版で病態理解を見直してコラムを充実させたと、じほうは案内しています。「副作用のみかた・考えかた」には、2022年に続編「副作用のみかた・考えかた 2」(3,850円)も出ています。「副作用を診るロジック」には、医師と薬剤師の座談会も載っています。
分野別の本の補足
抗菌薬の考え方,使い方は、各種抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬、抗結核薬、抗寄生虫薬を著者がジャッジしながら解説する構成だと、中外医学社は説明しています。感染症プラチナマニュアルのVer.9は、COVID-19の記述を刷新し、新規ガイドラインと主要論文約300本の情報を更新したと、MEDSiは説明しています。拡大版(Grande)も同時に出ています。緩和治療薬の考え方,使い方のver.4は、全文を書き直し、原著論文とガイドラインのはざまの「1.5次資料」として再構成したと、中外医学社は説明しています。これだけ輸液は、症例を時系列で解説し、製剤名・液量・投与速度が一目で分かると、日本医事新報社は説明しています。クリティカルケア薬の改訂版は、心不全治療薬、消化器用薬、甲状腺用薬の項を新設し、同効薬の比較表を加えたと、じほうは説明しています。ICU/CCUの薬の考え方,使い方のver.2は、新章の書き下ろし、新規薬剤・文献のアップデート、薬物相互作用の付録を加えた改訂版だと、中外医学社は説明しています。OTC医薬品の比較と使い分けには、妊婦・授乳婦への対応など117のQ&Aが入っていると、羊土社は説明しています。モダトレには、続編の「モダトレ2」(2024年9月、心電図と不整脈薬のドリル)もあります。
新人薬剤師の強化書・薬メモ!・論文の本の補足
新人薬剤師の強化書は、学生と新人薬剤師の「架け橋」という位置づけだと、じほうは説明しています。薬メモ!は、処方、病棟業務、注射薬の配合変化などを扱い、対象は特に若手の医療職だと、じほうは説明しています。医療情報検索テクニックは、EBMを実践する2人の著者が書いた本です。医学論文の活かし方は、薬剤師が押さえておきたいランドマーク論文で、論文抄読会の醍醐味を紙上で体験できると、金芳堂は説明しています。
薬の使い分けがよくわかる解説書(PDF)の内訳
比較表には、分類、作用機序、適応、用法、禁忌、副作用などを並べています。本編の内服編は300ページ以上・40分野121組で、特典の注射編(70ページ以上)、輸液入門編などが付きます。
買う前に、何を確認する?
- 版を確認する: 同じ書名でも、版が違う本があります。この記事は2026年10月1日時点の最新版を載せていますが、購入前に、商品ページの発売日と版を確認してください。
- 電子版: 電子版の有無は、本ごとに違います。出版社の書籍ページに書いてあるので、電子版で読みたいときはそこで確認できます。
- 価格と在庫: 価格は出版社の表示(税込)です。書籍は中古以外、定価より安くならないので、ポイント還元などで上手に買ってください。在庫は日々変わります。
- 訂正情報: 出版社は、刊行後の訂正を公式サイトで公開していることがあります。買ったあとに確認しておくと安心です。
薬の勉強を続けたい人向けに、オンラインコミュニティ「ひゃくさんとまなぶ薬のこと」を開いています。
本を読む以外の勉強法は、新人薬剤師がやっておくべきおすすめ勉強法まとめにまとめています。














